妙義山の成り立ち
妙義山を形作った火山活動は約600万年前。富士山は、約40万年前に火山活動が始まった火山ですので、妙義山は、富士山に比べて、ずっと古い火山ということになります。
火山は通常、火山活動が始まって100万~200万年経つと、火山活動を停止します。富士山の火山活動は今もまだ続いていますが、妙義山ではずっと昔に火山活動は止まっています。
ずっと昔に火山活動を終えた妙義山は、長い年月のあいだ雨風に削られ、現在の奇妙な形になり、日本三代奇景と呼ばれるようになりました。
妙義山も風化によって削られる前は、富士山のような形をしていた時代があったのかもしれません。 とはいえ、妙義山の生い立ちの詳しいことはまだわかっていません。
古い火山の多くは雨風に削られて山がなくなってしまいます。妙義山が今でも山の形が残っていることも分からないことのひとつです。ほかにも、妙義山の奇岩がどのようにできたのかなど、妙義山の謎はたくさんあります。
妙義山基本情報
妙義山は、いまから300万年前までの火山活動により形成、溶岩、凝灰岩、礫岩からなり、その後、堆積層が浸食されて、溶岩の岩体が露出したと考えられています。
面中腹には、白雲山を御神体とする荘厳な妙義神社が建立されている。江戸時代には火伏せや雷除けの霊験があると信じられていました。その、岩峰の尖った岩肌が創り出すダイナミックな景観の美しさは訪れる誰をも魅了します。
妙義山は、群馬県に位置し、2市1町(安中市・富岡市・下仁田町)で構成されていて、赤城山、榛名山とともに上毛三山に数えられています。古来から信仰の山としても知られています。
最高峰、白雲山相馬岳の1,104m、金洞山東岳が1,094m、春の桜、秋の紅葉等、年間を通じて四季折々の景観を楽しむことができます。
妙義山へのアクセス
妙義山へは、主に、中之嶽神社と妙義神社の2ヶ所の玄関口があります。
首都圏より公共交通機関利用
① JR利用:新幹線で高崎へ。信越線に乗り換え、横川駅下車。タクシー利用で約25分。(妙義神社)
② JR利用:新幹線で高崎へ。上信電鉄に乗り換え下仁田駅下車。ローカルバス中村下車、徒歩60分。(タクシー利用もあります)
群馬県内から
富岡駅より:上信電鉄富岡駅より乗り合いタクシー利用、30分。(妙義神社)
JR横川駅より:タクシー利用、約30分。(妙義神社)
上信電鉄:ローカルバス中村下車、徒歩60分。(タクシー利用もあります)
車でお越しの場合
関越自動車道、藤岡JCTより、上信越自動車道、下仁田IC又は、松井田妙義ICより、約25分
軽井沢より(タクシー利用の場合)
軽井沢駅: 10,000~12,000円前後(1台)
※詳しくは、タクシー会社に問い合わせ下さい。
軽井沢駅よりJRバスで横川駅へ(45分程度)。横川より: 5,000~7,000円前後(1台)
妙義山周辺(下仁田町)の天気
年平均気温は、12.1℃、年間降水量 1,546mm、降雪は、年2~3回程度と比較的穏やかです。
https://ja.climate-data.org/アシア/日本/群馬県/下仁田町-54030/