日本ジオパーク認定 下仁田ジオパーク

日本列島は、大陸プレートの下に太平洋プレートが沈み込むことによってできています。そして下仁田には、何百万年にもわたる地殻変動による痕跡が残されています。
青岩公園の青岩は、海洋底の海底火山が長い年月かけて隆起してきたものです。青岩は、南牧川と鏑川の合流点にあり、巨大な圧力によって、独特の青い色と平らに割れやすい石畳となりました。
南牧川や青倉川流域では、サンゴや貝殻の石灰化によって形成された石灰岩なども露出しています

下仁田の南部の山々は「クリッペ」、または根なし山と呼ばれています。 根なし山は山の下と上で地層が異なり、上の地層は移動してきたと言われています。この地殻変動によって地層の天地がさかさまになった場所もあります。
町の西部には、約300万年から600万年前の火山活動が作り出す特異な地形が見られます。 その例の一つが、日本三大奇勝でもある妙義山です。 妙義山は、火山噴出物が長い年月かけて作り出したものです。この古代の火山を太古の人々は聖地と見なしていたといわれています。

荒船山は、遠くから見ると船の船首に似た平らな山です。その形状は、溶岩流が平らに流れて固まった浸食地形です。
荒船風穴は、マグマの冷え固まった硬い岩の崩落によって、岩塊斜面を作り出しています。岩塊のうえに降り積もった雪や雨は岩場の亀裂に落ち氷を形成します。地下を通る風は氷によって冷やされ、斜面を下って、岩場から冷たい冷気となって噴き出します。
この冷気を、明治末~大正時代の電動冷蔵施設のなかった時代に、カイコの卵冷蔵するために利用されました。

下仁田ジオパークは、ユネスコの理念に沿って活動する日本に46あるジオパークの1つです。(2022年4月現在)

下仁田ジャーニー

下仁田あじさい園

ジオの恵み
しもにたジャーニー

下仁田あじさい園は下仁田町にある約3ヘクタールの丘陵にあ、園内に約2万株のアジサイが植栽されています。白、ピンク、紫、青の大きな花は、6月の梅雨の時期に見ごろを迎えます。関東最大級の園内には、遊歩道や...

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荒船風穴(世界文化遺産)

しもにたジャーニー
世界遺産

群馬県南西部の物見山近くにある荒船風穴は、地質や地形を人々がうまく利用した例の1つです。この場所には明治末に石を積んでつくられた史跡「荒船風穴」があります。ここは電気冷蔵施設が普及する以前、蚕種(カイ...

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こんにゃく

しもにたジャーニー
食文化

こんにゃく芋は、もともと東南アジア、アフリカなどの熱帯性の植物で日本原産ではありません。縄文時代に日本に伝えられたとされており、これが一般家庭に普及したのは江戸時代に入ってからで、大衆文化の発達と共に...

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